キャンドルの使い方

誕生日や花火、お仏壇など、多くの人が人生で1度はキャンドル、あるいはろうそくに火をつけた事があるのではないでしょうか?
今では何でも電気が当たり前になって、「火を使った事がない」という人がいるかもしれないですね。
キャンドルに火がついた瞬間、灯りがゆらめき、影が生まれ、ワクワクする感じもあれば、ほんの少しの風に揺れる灯りに心地よい緊張感を感じます。
日常の安定した眩しい電気の明かりとは違って、非日常で特別な空気を生み出す柔らかなキャンドルの灯り。
たくさんの方々にキャンドルの灯りが作り出す世界を知って頂きたいです。
そのために大切な事を書いておきます。
・火をつけたまま離れない
キャンドルと言えば火ですね。
目を離した隙に何が起こるか分かりません。
着いている火が小さくても、うっかり忘れて出掛けたりしてはいけません。
細いキャンドルや小さいキャンドルは燃焼時間が短く、倒れる可能性があるので特に注意が必要です。
離れる時はこまめに火を消しましょう。
バタバタしている時よりも、ゆっくりリラックスする時に使うといいですね。
・お子様やペットに注意
はい。みんな可愛いですね。
しかし、ふとした時の思いがけない行動に慌てた事がある人もいらっしゃると思います。
手足が届く場所、飛び乗るような場所で使用しないで下さい。
お子様が口に入れてしまう恐れもあります。
ペットがうっかり倒したり、美しい毛並みにロウがついたり、立派な毛やヒゲが燃えないように注意が必要です。
可愛くても心を鬼にして、近くで使わないようにしましょう。
・寝る時は確実に消火する
寝る前のリラックスタイムについついやりがちなことです。
寝る時は確実に火を消しましょう。
眠いと思う前に消しましょう。
うっかり夢の中に入る前に消しましょう。
ベッドルームでの使用はオススメしません。
・食べてはいけない。
キャンドルは食べ物ではありません。
見た目や香りがスイーツなんかにそっくりの美味しそうなキャンドルがありますよね。
大人だって間違って食べちゃいそうです。
でもキャンドルは食べられません。
食べるなら本物を食べましょう。
・置く時は何かを敷く
キャンドルはガラスや陶器のような燃えないお皿やキャンドルホルダーの上で火をつけましょう。
サイズによっては溶けたロウが外に流れ落ちる事もあります。
あえて溶け出たロウの形状を愛でるのもアリですが、こぼれたロウでお部屋を汚したくない人は深さと広さに余裕のあるサイズの器がオススメです。
器を汚したくない場合はアルミホイルを敷いておくと良いでしょう。
また、壁や机に油分や色が移りシミになる事がありますので直置きはオススメできません。
直射日光、高温多湿は変形や変色、ロウの溶け出しなど劣化の原因となります。冬の寒い時は温度差でひび割れ(クラック)することがあります。
・溶けたロウは熱い
溶けて液状になったロウは熱いです。
溶けている状態を素手で触ってはいけません。
種類によって異なりますが、よくあるパラフィン系だと融点が60度前後なので熱湯なみに熱いです。
自立式ジェルキャンドルは融点が100度近く、綺麗ですが柔らかいうちに触るとヤケドします。
溶けている様子を見ていると、つい触りたくなってしまいますが我慢しましょう。
触る場合はしっかり固まってから。
外が固くても中はトロトロな事もあるので、ギュッと握らないようにご注意下さい。
・燃える物を近くに置かない
風に揺れるカーテンなど、燃えやすいものを近くに置かないで下さい。
購入時に付いているフィルムや麻ひもなども注意しましょう。
購入時に芯を長く残して、巻いたり、星やハート型にしている物もありますがこれは飾りです。
出ている部分が1cm弱の長さになるように切って火を着けて下さい。長いまま火をつけると大きなファイヤーになって危険です。
キャンドルには種類や形、素材がたくさんありますが、基本的に使い方は同じです。
・火の消しかた
フッと息をかける人もいれば、手をあおいで風を起こす人もいます。
この方法、火を消すという事に関しては効果はあります。自分もします。ただし「勢いよく息を吹きかけ、溶けたロウが飛び散る」「あおいだつもりの手がキャンドルにぶつかり吹き飛ぶ」など、思いがけずトラブルになる事があるので注意しましょう。
専用の火を消すアイテムもありますが、ピンセットや燃えない棒などで、芯を溶けたロウの中に軽く沈めると安全で簡単に火を消す事ができます。
芯を沈めたままにすると、埋まったままロウが固まって次の着火が大変になります。
消した後は必ず芯を立てておきましょう。